国家公務員(大卒程度/一般職/行政(東海北陸))に2020年度合格した方の体験記

国家公務員採用試験(大卒程度/一般職/行政(東海北陸地域))に通学(学内講座)で2020年度最終合格・内定した方(新卒)の公務員試験体験記です。

名前
山田あい
年齢
21歳
性別
女性
最終学歴
中京大学文学部 卒業見込
職歴
なし
内定先
愛知労働局
最終合格した年/試験名/職種
2020年/国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)/行政(東海北陸地域)
学習期間
2年3カ月
学習科目
文章理解、数的処理、人文科学、社会科学、憲法、行政法、民法、経済学、財政学、経営学、会計学、政治学、行政学、社会学、個別面接
学習スタイル
通学
使用した参考書
公務員試験 数的推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱
他は大学で配布された参考書を使用
利用した予備校・通信教育
大学の学内講座
筆記試験対策の内容
筆記試験対策は2年生の頃から行っていました。

法律科目を中心としていました。
特に行政法は苦手意識が強かったため参考書をよく読んでいましたが、1番効果的だったのは解説された動画をよく視聴したことです。
分からないところは何度も確認し、自分が納得するまで時間をかけました。
そのため本番ではしっかりと点を取ることができました。

数的が苦手だったので2、3年の頃はよく対策をしていましたが、6割が限界だったので本番でも6割取れることを意識しました。
8割取れなくても他でカバーすることにしました。

英語は単語帳一冊を覚えました。
その後制限時間をもうけて速く正確に長文が読めるように努力しました。
英語も苦手でしたがこれで十分で9割解けました。

経済原論は特に苦手でした。
かなり真面目に取り組みましたが本番まで苦手意識がなくなることはありませんでした。
実際に本番ではミクロマクロは解いておらず学系を選択しました。
ただ経済原論は重要な得点源なので受験生の方はしっかりと対策をしたほうがいいです。

苦手科目をカバーするために、学系に力を入れました。
学系は基本的に暗記科目なので本番の半年から3ヶ月くらいの間で勉強しておけば充分だと思います。
基本的に財政学が1番やりやすくお気に入りでした。
本番でも学系は8割は解けました。

論文試験対策は本番の半年前から本格的に勉強しました。
上手い人の論文をまずは書き写してどうやって文を組み立ててまとめるかを感覚で覚えました。
その後自治体ごとにどう言った取り組みをしていかを調べて自分の言葉でまとめました。
おかげで今年の問題も対策していたものを記入できたので評価はBでした。
人物試験対策の内容
人物試験対策はかなり直前に行いました。
あらかじめ準備する方が良いのですが、一次試験対策に気を取られすぎました。
反省点の一つです。

国家一般職は人物試験対策は無難に対策すればそれほど難しい試験ではありません。
しっかりと聞かれたことに答えればまず間違いなくC以上の判定が出ます。
Aはかなり難しいのでBかCを目指して頑張ってください。

私は二次試験の日程が最後の方だったのでなんとか間に合いましたが、日程が最初の方の場合ほぼ準備期間がないため、あらかじめ練習をしっかりと行なってください。
私は大慌てでした。

練習方法としましては、おもにハローワークに行って模擬面接をしてもらいました。
一回あたり約1時間ほどで、動画を撮って職員の方とそれを見ながら改善していくというやり方です。
週3日で通っていました。
とても良い方に当たったので本当に行って良かったです。
ハローワークは無料のため学生さんにはお薦めです。

国家一般職の面接本番は大体15~20分程度だと思います。
私は17分程度でした。
基本的には面接シートに記入したことを深掘りするような質問が中心です。
ハローワークでも深掘りされる想定の応答練習をしていたので、そのあたりは大丈夫でした。

しかし時折「そんなこと聞いてどうすんの?」ということを聞かれて困惑しました。
そのことをハローワークの職員さんに伝えたらところ、職員さんも「確かに変なこと聞くね」と笑っていました。
ちょっと変なことを聞かれて本番で焦りましたが、冷静に対処すれば大丈夫です。

志望動機はしっかりと対策しましょう。
ここがもっとも重要です。

そして国家一般職で1番大変なのは一次試験でも二次試験でもなく官庁訪問だと思います。
私はかなり苦労しました。
官庁訪問は訪問期間中よりも前にコンタクトして自分をアピールすることが重要なので、国家一般職が第一志望の方はそこを意識してください。
受験生へのメッセージ
公務員試験は長期戦になると途中で疲れてしまったり、立ち止まることもあると思います。
しかし、頑張ったら必ず報われる試験だとも思います。
私も頑張ったら結果がついてきました。

周りの民間志望者と比べて焦ったり本当に公務員でいいのかと悩むこともあると思いますが、自分と他人を比べても意味がないです。自分がなにをしたいか、それを考えながら試験に臨みましょう。

公務員試験はただ勉強ができればいいという試験でもないため人物試験もしっかりと対策しましょう。
私は「慌てた」と書きましたが、面接対策の基本的な内容はしっかりと2年生のころから準備していました。

早い時期に、学生の頃にどんな経験をして公務員でそれが何に生かせるのか、を考えておくことが大切です。
自分がどんな人間かを知ってもらい、一緒に働きたいと思ってもらえるような受け答えを意識してください。