国家公務員(大卒程度/一般職/行政)に2022年度合格した方の体験記

国家公務員採用試験(大卒程度/一般職/行政)に通学(予備校)で2022年度最終合格・内定した方(新卒)の公務員試験体験記です。

名前
べいすたぁ
年齢
22歳
性別
男性
最終学歴
立命館大学法学部法学科 卒業見込
職歴
なし
内定先
中央官庁(本省)
最終合格した年/試験名/職種
2022年/国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)/行政
学習期間
1年3カ月
学習科目
文章理解、数的処理、自然科学、人文科学、社会科学、憲法、行政法、民法、経済学、財政学、経営学、政治学、行政学、社会学、国際関係、個別面接
学習スタイル
通学
使用した参考書
予備校の教材一式
スーパー過去問ゼミ 数的推理
利用した予備校・通信教育
TAC
筆記試験対策の内容
年が明ける前は、憲法や民法といった法律科目及び数的処理、経済学のみ講義後の復習や問題集を行った。
経済学については当初苦手意識を持っていたが、問題集を解き進めるうちに解き方のコツをつかめるようになっていった。
法律科目も、煩雑ではあるが言ってしまえば暗記であるため、問題集やテキストを周回するうちに9割は容易に得点できるようになっていった。
なお学系などの暗記科目については覚えることも多く不安になると思うが、記憶してしまうとかえって直前期にモチベーションが保てなくなってしまうので、年明けからで十分に間に合うと感じた。

年明けからは一日10時間を目安として勉強を週6で行い、一日はリフレッシュするために映画などを見た(10時間はあくまで目安で、実際のところは8時間前後がほとんどだった)。
することといっても基本的には問題集を一科目一時間のペースで解き進めるだけであるが、変わったことと言えばこの頃から学系も本腰を入れて暗記するようになった。
とくに憲法といったような科目は次第に問題を覚えマンネリ化して来るが、特に新しい参考書などは買わずこれまでの問題集をひたすら周回した。

自然科学などの教養科目については3月ごろから寝る前の30分に見る程度の軽い学習をした。
もともと私が国立志望であったためこれらの科目をある程度理解していたのもあるが、なにより国家一般職については専門科目の比重が圧倒的に高いため、優先順位が低かった。
人物試験対策の内容
人物試験対策の内容:
情報収集のため、年が明けてからは様々な省庁の説明会や政策シミュレーションなどのイベントに参加した。
ある程度したい仕事の軸は決まっていたものの、興味のあった省庁には、それがしたい仕事とは関係のない分野であっても積極的に参加した。
ちなみに官庁訪問については説明会の参加回数をカウントしている省庁が数多く存在しており、場合によってはそれが官庁訪問で優位に働く場合もあるため気になった官庁のイベントには率先して参加されたい。

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRといったパーソナルなことに関しては、もともと民間志望だったこともあり受験年度の前年三月ごろに一通り文字に起こしていた。
企業研究などと違いこれらは今からでも取り掛かりやすいものだと思うので、寝る前のほんの数分でもよいから今のうちに自分のこれまでの出来事を振り返り文字に残しておくとよいと思う。
年明けは筆記の学習に専念するとなると思った以上に時間がない。
まだ時間的な余裕のある今のうちにできることは先手先手でやるとよいだろう。

幾度か国家一般職の二次はよほどのことがない限り足切りを食う面接ではないと聞いていた。
その為面接練習については、国家一般職についていえば特段の対策はしていない。
というのも特別区も併願していたため、特別区の面接練習を4~5回こなすうちに受け答えや所作についてはある程度コツをつかんだからである。
なお、官庁訪問直前には志望先の官庁の志望動機ややりたい仕事を熟考した。
志望動機については、その仕事は都道府県単位ではできないのか、民間ではできないのか、といったように深堀を想定し自分の中で繰り返し問答した。
受験生へのメッセージ
今から一年近く先の目標のためにモチベーションを保ちつつ勉強を続けることは非常に大変ですし、すごいことだと思います。
このような中でふと焦りから捨て科目を作りたいと思うこともあるかもしれませんが、今の時期からそれをすることはお勧めしません。

私は試験の当日、それまで必死に勉強してきた国際関係を切り、個人的には苦手意識を持っていた経営学を選択しました。
その後の自己採点で、国際関係だと1/5点、経営学では5/5点獲得していたことが分かりました。
本番でこのようなことが往々にして起こるのが公務員試験です。

正直、今後の人生でこんなにも勉強する機会はこれが最後だと思います。
せっかくなら良い機会だと思い様々な科目に触れてみることをお勧めします。

当然簡単な試験ではありませんが、私の体験記が少しでも皆様の力になったらうれしいです。
皆様が合格を勝ち取られることを心からお祈りしております!