裁判所職員(大卒程度/一般職)に2020年度合格した方の体験記
裁判所職員採用試験(大卒程度/一般職)に通学(予備校)で2020年度最終合格・内定した方(新卒)の公務員試験体験記です。
- 名前
- 松田藍
- 年齢
- 22歳
- 性別
- 女性
- 最終学歴
- 青山学院大学法学部法学科ヒューマンライツコース 卒業見込
- 職歴
- なし
- 内定先
- 裁判所
- 最終合格した年/試験名/職種
- 2020年/裁判所職員採用一般職試験(大卒程度区分)
2020年/国税専門官採用試験(大学卒業程度)
2020年/さいたま市職員採用試験(大学卒業程度)/行政事務A - 学習期間
- 1年2カ月
- 学習科目
- 文章理解、数的処理、自然科学、人文科学、社会科学、憲法、行政法、民法、経済学、財政学、経営学、政治学、行政学、社会学、刑法、個別面接、集団討論
- 学習スタイル
- 通学
- 使用した参考書
- TACのV問題集(TACの公務員講座(地方上級・市役所・国家一般職)で配布)
TACの公務員試験過去問題集
LECの公務員試験過去問題集 - 利用した予備校・通信教育
- TACの公務員講座(地方上級・市役所・国家一般職)
- 筆記試験対策の内容
- 大学3年の6月から試験対策を開始。
夏頃までは、数的処理と憲法を勉強し、夏の終わり頃から経済学と民法を始めました。
秋以降は選択科目にも手をつけ始め、年明けから人文や自然科学と言った教養試験の科目にも手をつけ始めました。
2月ごろからは、それぞれの試験種の過去問をつかい教養試験を時間をはかりつつ勉強しました。
私の場合2、3月はまだ専門の知識が定着しきっていなかったので、ひたする問題集と参考書を行き来ししっかりと頭に入れる期間にしました。
また、今年度は試験が延期され時間が増えたので、5月ごろから経営学と刑法も始めました。
結果として経営学も刑法も実際の試験で得点源にすることができました。
専門試験が問題選択できる試験では、時に科目丸々捨て問の場合もあると思うので、大変だと思いますが多くの科目をやっておいて損はないと思います。
直前期はひたすら過去問演習を行いました。
試験種によって傾向は異なり、問題の焼き回しがおおい試験種や細かい知識まで要求される試験種もあるので志望度に合わせてやり込むことが効率的だとおもいます。
論述対策は、自分で一から組み立てるのではなく回答例の要点を抑え暗記しました。
私は国税と裁判所を受験予定だったので、憲法は多くの論点を抑えました。
論文は20テーマほど作成してそれらをひたすら読み返し、時にプラスの情報を書き足したりして乗り切りました。
結果として志望先に合格することができましたが、こうしておけばよかったと思うことは、経済科目にもっとはやく手をつけるべきだったという点、論文対策に時間をもう少しかけるべきだったという点、教養の知識問題も捨てずにもう少し対策すべきだったという点です。
私は経済科目が苦手で多くの時間を経済学に費やしました。
苦手な人ははやくから手をつけることをおすすめします。
ただ、私は経済科目ほとんどの試験種で選択することなく合格点に達することができたので、本当に無理だと思った人は潔く他の選択科目を増やすというのも効率の良い選択だと思います。(予備校ではあまり進められない決断ですが)
論文対策については、最低限しかやらなかったために試験当日知らないテーマがでたらどうしようという精神的に辛かったです。
安心して試験に挑むためにはもう少しやればよかったと感じます。
また、教養の知識問題は膨大な範囲ですがちゃんとやっていれば当てることができる問題もおおく、もっとやっておけば高得点で一時を突破し面接に余裕が持てたと思います。 - 人物試験対策の内容
- 人物試験の対策は筆記がおわってからはじめました。
私は自己分析ノートなどは作らず、面接カードの質問から自己分析を始めました。
なんども描き直し自分の考えが的確に伝わるようにという点を意識しました。
また、実際の面接で深く踏み込まれたときに困らないようにエピソードなどはありのままで話しました。
志望動機などはよくあるようなものになってしまいましたが、志望動機よりも自分がどんな人であるかという点をアピールすることを重視しました。
また、どんな人であるかというのは、話す内容ももちろんですが面接に入った瞬間から始まり、声や姿勢身だしなみの全てがその人を表すものだと思ったので、話し方などにも注意して面接に挑みました。
面接対策では予備校の模擬面接を数回行い面接慣れをしました。
初めての面接本番は面接室に行くまでとても緊張しましたが、模擬面接の甲斐もありはじまるとリラックスして挑めました。
今年はマスクでの面接だったので、いつもよりオーバーに目元をうごかし表情が伝わるように少し意識しました。
何度か面接を受けるうちに慣れてくるものだと思うので、予備校や大学、友人と協力して模擬面接を行うといいと思います。
また、裁判所試験は例年ならば1番初めの面接になるとおもうので、裁判所志望の人ははやくから面接対策を行い面接慣れしておくといいと思います。
また、予備校の面接復元シートは非常に便利で、そこにあった質問はあらかじめ解答を考えておききました。
結果として本番でもリラックスして挑めたと思います。
予備校を利用にしている方はぜひ復元シートを活用してください。 - 受験生へのメッセージ
- 公務員試験は民間の就活とはスケジュールが異なるので、なかなか辛さや不安を共有できず辛いこともあると思いますが、自分が本当に何になりたいのかということを忘れずに、数ヶ月後の自分が後悔しない日々を送ってください!
また、年明けの模試の結果は良いに越したことはありませんが、ボロボロでも悲観することはないです。
私も友人もボロボロでしたが、第一志望に合格することができました。
直前期は抱え切れないほどの不安があると思いますが、目の前のやるべきことをひとつひとつクリアしていくしかないです。
公務員試験は決して満点が求められているわけではないので、自分が面接に自信があるのなら一次は合格点を目指せばいいと思います。
逆に自分が面接が苦手だと思うなら一次で高得点を目指す必要があるといったように、自分に何が足りないのかということを客観的に把握することが効率よく公務員試験を突破する鍵だと思います。
応援しています。