特別区職員(I類/事務)に2022年度合格した方の体験記

特別区職員採用試験(I類/事務)に通学(予備校)で2022年度最終合格・内定した方(新卒)の公務員試験体験記です。

名前
田邊しゅんすけ
年齢
22歳
性別
男性
最終学歴
明治大学法学部 卒業見込
職歴
なし
内定先
足立区
最終合格した年/試験名/職種
2022年/特別区(東京23区)職員I類(一般方式)採用試験/事務
学習期間
2年6カ月
学習科目
文章理解、数的処理、自然科学、人文科学、社会科学、憲法、行政法、民法、経済学、財政学、政治学、社会学、個別面接
学習スタイル
通学
使用した参考書
TACの教材・レジメ
新スーパー過去問ゼミ
利用した予備校・通信教育
TAC
筆記試験対策の内容
一般的には、文章理解や数的処理は早いうちからコツコツ、その他の知識系は直前に詰め込むスタンスです。
私は、コツコツも詰め込みも苦手ということもあり、直前期に広く浅く勉強して、わからない問題は勘で乗り切るということをやってしまいました。

私の例は全くの失敗例ですが、まずは、コツコツ勉強する習慣をつけることが大事です。
苦手な人は毎日1問でも構わないので、文章理解や数的処理の問題を解いてみてください。
始めた当初では効果はわからないかもしれません。
しかし、その努力が後から効いてくると思います。

また、知識系に関しては、全く無知なまま直前に詰め込むということに対して不安がある人もいると思います。
特に私は大学受験をしてこなかったのでとても不安でした。

しかし、TACでは、先生方が論点を丁寧にまとめたテキストやプリントを作ってくれます。
授業を聞いて、そのテキストを詰め込むだけでもかなり点数が取れるものです。
実際に私は、教養試験はTACのテキストとプリントだけで勉強していました。

詰め込みが苦手な人は、それまでに資格でもなんでも短期間に詰め込むという練習をしておくと、自信をもって直前期に挑めると思います。
専門科目はやればやるだけ得点できる試験です。

まずは直前期に科目を「捨てる」という選択がないよう、苦手科目をできるだけ作らないことが非常に重要です。
1,2 年生の時点であれば、苦手だと感じても時間はいくらでもあります。
特に、法律や経済といった主要科目はどの試験でも使われてきます。
一度苦手だと感じても何度も繰り返して得意科目にしてください。

私の場合、専門科目はすべて、テキストやプリント+スーパー過去問ゼミで勉強をしていました。

また、何をいつやればいいかわからないという人も多いかと思いますが、基本はTACの授業の進捗状況に合わせて学習を進め、スー過去を理解できるまで繰り返すことが大事です。
重要なのは繰り返す回数ではなく理解度です。

記述は憲法のみを対策し、国税専門官の試験で使用しました。
私は、記述の勉強を直前期の2月から始めました(だいぶ遅いと思います)。
結果的に、暗記が得意でなかった私は、憲法のすべての単元を覚えることができず、山を張って当日を迎えてしまいました。

暗記が得意でない人は、早めの時期から記述の勉強を始める、もしくは、市販の教科書を眺めて覚え始めてみるということをお勧めします。

また、国税の試験に関しては、足切り点ギリギリでも合格できるといわれています。
そのため、あくまでも試験種にもよりますが、100点を取れるように完璧に対策する必要はないと感じます。
一言一句覚えることはせず、キーワードを使って文章が書ける程度に6~7割を目指す方が精神的にも楽ですし、広い範囲を覚えることができるので当日も安心して迎えることができると感じました。
記述が必要な方は参考にしてみてください。
人物試験対策の内容
TACの先生方がオンラインで対策してくださったのに加えて、大学のキャリアセンターと飯田橋の東京しごとセンターで対策して頂いていました。
TAC先生方は、勿論、専門的なアドバイスをくださってありがたいのですが、キャンパスのキャリセンの方はとてもほめて伸ばしてくださるので自己肯定感爆上がりでおすすめです。

他には、お風呂の時に
どうして公務員になりたいの?
どんなことをしたいの?
自分のいいところってどこ?
といったように自問自答していました。

自分の考えが整理できるのと、言いたいことが簡潔にまとまるようになります。
やってみてください。

回を重ねていくうちに直した方がいい部分やこの質問は大丈夫!という点が見えてくると思います。
力みすぎずに今回も話したいこと話すぞ!と思ってやってみてください。
少しでも気楽に話せれば面接中も落ち着いて受け答えできます。

志望先が求めている人物像と自己の強みを照らし合わせたりして本番に臨みました。
話すのが苦手な人であっても、とにかく面接練習の回数をこなせば自然と上手くなります。
ですから、そんなに身構える必要はありません。

しかしながら、せっかく筆記試験が通ったのにも関わらず、たった15~30分の面接で落とされるのはもったいないので、準備は十分に行うべきです。
面接日程も踏まえて、計画的に対策をしていきましょう。

時間があれば民間の早期選考を受けることもおすすめします。
私はいくつかの早期選考を受けたのですが、そのための準備や、経験は二次試験で大いに役立ちました。
自己分析などは、筆記試験の勉強の合間にやっておけば、後々楽になります。
受験生へのメッセージ
勉強の計画をしっかり立てるだけでなく、適度に息抜きをする事も大事です。

また、勉強の進め方や志望先についてなど、悩むことも多いと思います。
そんな時は友達や先生方に遠慮せず相談しましょう。
ただ話すだけでも楽になりますし、一人で悩むよりも良い答えが得られるはずです。

私もよく相談しました。
皆さんも周りの人を大切にし、頼りながら頑張ってほしいと思います。
同じく公務員を志すご友人や先生方など、頼れる存在をとことん頼って、皆さんが希望の進路に就職されることを祈っております。