横浜市職員(大学卒程度等/造園)に2020年度合格した方の体験記

横浜市職員採用試験(大学卒程度等/造園)に独学で2020年度最終合格・内定した方(社会人)の公務員試験体験記です。

名前
ブリーム
年齢
26歳
性別
男性
最終学歴
東京大学文学部思想文化学科 卒業
職歴
2019年4月~2021年3月:ユニゾホールディングス株式会社
内定先
横浜市
最終合格した年/試験名/職種
2020年/横浜市職員(大学卒程度等)採用試験/造園
学習期間
1年
学習科目
文章理解、数的処理、自然科学、時事、専門(造園関連)、面接
学習スタイル
独学
使用した参考書
公務員試験の過去問
2級造園施工管理徹底研究
造園技術、造園計画(高校教科書 文部科学省)
利用した予備校・通信教育
なし
筆記試験対策の内容
横浜市の大卒造園は、教養・専門・行政に関する記述の3部に分かれた筆記試験でした。

教養に関しては、文章理解や数的処理は比較的得意だったので国家や都庁の過去問を数回練習しておわりました。
理科や社会の知識分野は範囲が広く効率が悪そうだったので勉強しませんでした。
時事はニュースを見るように心がける程度の勉強はしました。

勉強期間としては2ヶ月くらいのんびりやりました。
文章理解や数的処理について、都庁や国家よりも問題が簡単な気がします。
練習すればできるようになる部分も多いと思いますが、苦手なら暗記分野の勉強を頑張れば良いと思います。

専門については、造園施工管理技士2級や高校用の造園の教科書で対策をしました。
予備校等も問い合わせてみたのですが、造園の講座は見つからなかったです。
ただ上記の参考書で出題範囲はある程度カバーできていると思います。
都庁や国家だと個々の公園や地域の知識が問われますが、横浜では横浜独自の事情を知らないと解けない問題は出なかったと記憶しています。

勉強方法もそんなに変わったことはしておらず、とにかく教科書の内容をしっかりと暗記できるまで読みました。
勉強期間は1年くらいかけてのんびりやり、直前の1ヶ月くらいは集中して復習をしました。
そもそも興味がある内容だったので、そこまで勉強しているという感覚はありませんでした。

行政に関する記述は、全く対策しませんでした。
が、受験年度の問題はその場で考えてなんとかなるような問題だったのでなんとかなったようです。
人物試験対策の内容
面接はオーソドックスなものでした。
大きく3つのことに関して対策しました。

①なぜ造園が良いのか
私は大学の専門が文学部だったため、面接で造園職がいい理由を積極的にアピールしなければいけませんでした。
大学時代に農学部のゼミや実習に参加する中で興味が深まっていった体験などを絡め一貫性のある内容を話せるように準備しました。
また私は既卒だったため、新卒時の就職活動ではなぜ他を選んだのかや転職の理由についてはしっかり話せるようにしました。

②なぜ公務員、横浜がよいのか
私は横浜にあまり縁のない人生を歩んできましたが、地元の神戸と似ていることや造園関係の予算が豊富なこと、調べた範囲で行っている緑化の取り組みが面白そうだと感じたことなどを絡めて説明しました。
また国家や都庁も検討していたので、それらと比較してなぜ横浜市が良いのかという点もしっかり準備をしました。

③自己アピール
学生時代の経験や前職での経験を踏まえて自分の強みや弱みを認識しました。
またそれらを造園職として働く上でどう活かしたり改善して行ったりできるかを想像して答えられるようにしました。
私は造園の勉強を専門的にしたことはなかったので、しっかりアピールできるように準備をしました。
例えば、大学時代に専門でもないにもかかわらず造園の教授にお願いしてゼミに参加していたことや、前職が不動産関連の仕事だったので法令関係の手続きや工事の積算など、造園の仕事で活かせそうな経験を積んできていることなどを伝えました。

全体としてそんなに変わった質問は出されませんでしたが、自分がどういう人間か・周りからどう思われているかをしっかり分析して、実際に横浜市で働くときにどのように自分が貢献できるのかを想像して準備をしておくことが大切だと思います。
そのために政策の内容や配属予定のある部署についてしっかり把握するように心がけていました。
受験生へのメッセージ
私は既卒で全くの専門外からの受験でしたが、横浜市に関してはそれらの理由だけで落とされることはないようです。
また席次もかなり上位でした。

正直なところそれらの理由で落とされたら筆記試験の対策が無駄になるのであまり真剣に対策しませんでしたが、それでも問題なく筆記試験は通過できる程度なのでそこまで難易度が高い試験でないのかも知れません。
また面接に関しても、とても穏やかな雰囲気でしたし、専門外だからと門前払いすることなく私に興味を持って話を聞いていただけました。

なので、特に専門外から受験したいという方がこの体験記を読んでくださっているのであれば、どんどんチャレンジした方が良いとお伝えします。
専門に勉強されてきた方も、できる範囲で頑張ってとりあえず受験してみると良い結果が出るかもしれません。